■第1回 エネルギーの高効率利用(2001年10月30日号)
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第1回  エネルギーの高効率利用

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「地球温暖化」という問題がクローズアップされるようになり、省エネルギー
CO削減、などが重視されるようになってきました。
このために、より効率的な熱利用が求められています。

・ヒートポンプ

電気エネルギーを使う場合でも単にヒーターを使うと、
投入した電気エネルギー分の熱しか得られません。
 これに対して、ヒートポンプを利用すれば、投入した電気エネルギーの
3〜5倍程度の熱を得ることができます。
ヒートポンプは、熱源からの熱の移動により熱を得ますが、熱源の品質により、
効率が変わります。
高品質の熱源が得られれば、効率がよくなるのです。

従来注目されていなかった、
 下水(未利用エネルギー)、河川水、地中熱(自然エネルギー)などを
 熱源とすれば高い効率で、冷暖房などができるようになります。

クボタでは、様々な熱源から効果的に熱を得るためのヒートポンプ、
地熱利用技術、河川水利用技術、下水利用技術などをベースにして様々な
熱エネルギーシステムを提案しています。

・コジェネシステム

発電所で発生した廃熱は、熱の需要場所からはなれているため充分に利用
されないままに捨てられています。
 これに対して、熱の需要場所に設置した発電機では、
電力と熱の双方を利用することにより、燃料の消費に対する総合効率が高くなり
エネルギーの有効利用ができます。
これがコジェネシステムと言われるものです。

クボタではイギリスボーマン社のマイクロタービンコジェネシステムを
導入し、総合的エネルギー利用システムの提案を行っています。

クボタ・ポンプ事業部の

ヒートポンプ
 http://www.kubota.co.jp/clean/Nes/heatpump.htm
マイクロガスタービン
 http://www.kubota.co.jp/clean/Nes/mgt.htm 






■第2回 地中熱の利用(2001年11月12日号)
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第2回 地中熱の利用

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地中の温度は深さ10mを越える部分では気温の影響を受けず1年を通じて
ほぼ一定の温度になっています。これを恒温層と呼びます。

この部分の温度を利用するために、
深さ50mから150mくらいの深さまで縦にパイプを埋め
そのパイプに不凍液を循環させる事により、地中熱を取り出すことができます。
この埋設されたパイプを地中熱交換器と言います。

地中温度より高い不凍液を送り込めば冷えた不凍液が戻ってきます。すなわち
冷熱を得たわけです。これは冷房の熱源となります。地温より低い温度の
不凍液を送り込めば暖まって戻ってきます。これは温熱を得たわけで暖房の
熱源になるわけです。従来このような熱源としては、空気が一般に利用されて
いたわけですが、地中熱は空気よりもはるかに、高品位です。
これは冷房の場合、外気の30℃以上の空気に熱を捨てるわけですが地熱なら
15℃程度のところに熱を捨てるわけですから、効率がよくなることは容易に
理解できるでしょう。






■第3回 MGTを利用したCGS(2001年11月22日号)
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第3回 マイクロガスタービンを利用したコージェネレーションシステム

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1. 背景

 エネルギーと資源の消費量は、世界的に著しく増加しており、石油資源の枯渇、
地球温暖化、大気汚染などの問題がますます深刻になりつつあります。
また、政府は京都議定書批准の方針を示し、環境省は二酸化炭素など温室効果ガス
の排出削減のため、法改正を行おうとしております。この様な背景のもと、
政府は良質なエネルギーを用いた、高効率で環境負荷の少ない新エネルギー供給
システムの開発、導入を推進し、障害となる規制の緩和を進めつつあります。

2. コージェネレーションシステム(CGS)とは

 従来の火力発電の発電効率は、送電ロスを除外すると約38%になります。
発電時に発生する58%の膨大な熱エネルギーは、発電所から熱消費地への輸送の
困難さから、海などへ廃棄されています。工場やオフィスなどで熱需要が
多いのは言うに及ばず、一般家庭の消費エネルギーでも約60%は熱需要です。
このため、熱消費地に近いところで発電して、その排熱も効率よく有効に利用する
ことによって、エネルギー利用効率の向上を図るのがCGSです。
エネルギー利用効率向上やピークカットによるエネルギーコスト削減、
2重化による電源システムの信頼性向上、大気汚染物質排出量低減などの効果が
期待されます。コージェネ容量比率は、欧米平均では10%強、米国では5%強と
高いのに対して、日本では1%足らずと低いのが現状です。

3. マイクロガスタービンコージェネレーションシステム

 マイクロガスタービンは航空機用補助動力装置、車両用ターボチャージャなどの
実績のある技術をベースとしております。
燃料には主として都市ガスが利用され、燃焼圧力によってタービンを回転させ、
発電機を回転させることによって電力を生み出します。
ガスエンジンと違って、タービン、発電機、コンプレッサを1軸で回転することが
できるため、振動・騒音が少なくコンパクトにできます。
また、摺動部も少ないため、信頼性が高くメンテナンスコストも低く抑えることが
できます。さらには、連続燃焼のため排ガスがクリーンです。
一般に発電効率は20〜30%、熱回収効率は40〜60%程度で、総合効率は70〜80%です。

4. クボタのマイクロガスタービンコージェネレーションシステム

 クボタのマイクロガスタービンCGSの特長は次の通りで、
政府の方針に沿ったコージェネレーションを実現しています。

(1) 発電出力76kW、熱出力150kW、総合効率79%(発電効率27%、熱回収効率52%)を達成
(2) 排熱回収温水器を組み込んだコンパクトな省スペース設計(3.1×0.85×1.96m)
(3) 1軸型タービンを採用し、低振動、低騒音
(4) 低大気汚染物質(NOx、CO2等)排出
(5) ITを駆使した24時間遠隔監視システムによる万全な保守・管理体制
(6) メンテナンス部品を大幅に削減した低メンテナンスコスト
(7) 排ガス直接投入型吸収式冷温水機(開発中)と組み合わせて、空調利用(冷暖房)も可能

ゴミ処理施設、下水処理施設、汚泥処理施設などの消化ガス発電、
汚泥乾燥のアプリケーションに最適です。また、道路融雪、高齢者施設、福祉施設、
オフィスなど熱需要の高いアプリケーションにも向いております。
屋内仕様のパッケージで来年4月発売予定。
現在ガス会社様でも、フィールド提供に向けた実証試験を行っていただいております。



 



■第4回 MGTを利用したCGS2(2001年12月10日号)

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第4回  マイクロガスタービンを利用した
コージェネレーションシステム2

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 前号では、コージェネレーションシステム(CGS)のニーズが高まってきた背景、マイクロガスタービンCGSの内容、クボタのマイクロガスタービンCGSの特長などについて概要を説明致しました。今回はクボタのマイクロガスタービンCGSについて、原理、仕様など詳しく説明致します。

1. 原理 (下図をご覧下さい)
(1) 一般の低圧都市ガス(天然ガス)をガスコンプレッサで昇圧します。一方タービンと一軸連動するコンプレッサで燃焼用空気を昇圧し、さらに再生器にて排ガスの熱で加熱します。昇圧したガスと空気を燃焼器内で燃焼させます。
(2) 高温高圧になった燃焼ガスによってタービンを回転させ、同軸で発電機を回転させて発電します。さらに周波数制御装置によってAC/DC、DC/AC変換して、50/60Hzの電力を出力します。
(3) 再生器を出た排ガスの熱は、排ガス熱交換器で回収され、温水を作ります。
(4) モデム接続によって、運転状況は遠隔監視されます。




2. 仕様

型式 TG80CG (CHP)
再生器の有無
発電出力 (kW) 76
発電効率(1) (%) 27.0
正味電気出力(2) (kW) 73.1
温水流量 (kg/s) 1.8
熱出力 (kW th) 150
総合効率(1, 2) (%) 79
温水熱交換器入口温度(℃) 278
排ガス出口温度(℃) 95
排ガス流量 (kg/s) 0.83
タービン回転数 (rpm) 68,000
燃料消費量 (m3/h) 24.4
外形寸法 LxWxH (m) 3.1x0.85x1.96
概略乾燥重量(kg) 1960
出力電気定格 480VAC, 50/60Hz, 3相 4線式
高調波 (IEEE 519) 最大総合ひずみ率:5%最大単独ひずみ率:3%
燃 料 都市ガス(13A)、灯油(開発中)
NOx 25ppm以下 (都市ガス、15% O2)
騒 音 75dbA (機側1mにて)
温水熱交換器 温水入口温度:70℃/温水出口温度:90℃
熱交換部材質 SUS316L
監視および
データ記録
重要運転データのリアルタイム監視40変数を1秒毎に出力(210秒間分を機内保存)40変数を30分毎に出力(30時間分を機内保存)モデム接続により遠隔監視が可能
運転方式 自家用発電機としての自立運転商用電源との系統連系による運転(系統連系保護装置等については別途詳細打ち合わせ)
耐用年数 オーバーホール
(タービン交換)
30,000 時間 毎設計寿命:90,000時間
オプション(開発中) 1)防音型エンクロージャー 65dbA (機側1mにて)
2)屋外仕様エンクロージャーIEC IP55 または NEMA 3R3) 複数並列運転機能最大5台までの運転制御

(1) 都市ガス13AのLHV:41.58MJ/m3にて算出しています。
(2) ガスブーストコンプレッサ損失含

3. アプリケーション

 ゴミ処理施設、下水処理施設、汚泥処理施設、汚泥乾燥などのアプリケーションに最適です。また、道路融雪、高齢者施設、福祉施設、オフィスなど熱需要の高いアプリケーションにも適しております。屋内仕様のパッケージで来年4月発売予定。現在ガス会社様でも、フィールド提供に向けた実証試験を行って頂いております。

 



■第5回 下水熱の利用(2001年12月21日号)

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第5回  下水熱の利用

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 下水は、温度が一般的に15℃前後あり、未利用エネルギーの代表格としてよくあげられます。四季を通じて温度が安定しており、冬期でも10〜15℃の温度があることから、空調用途や融雪用途として有望な熱源です。熱が必要とされる市街地で確保できる熱源であるため、地理的にも好条件を持っています。ヒートポンプを介して下水熱利用を行った場合、ヒートポンプの放熱を行うにも適した温度であるため、冷房にも利用することができます。

 下水の利用方法は、下水から直接、熱を取り出す方法と、下水によって温度が上昇した管周囲の地温を利用する間接的な方法があります。

 直接に利用する場合は、腐食、汚れ、詰まりなどの対策が必要となります。
放置すると生物汚れ等により配管が詰まったり、採熱効率が低下して下水熱を利用するシステムの運用に支障がをきたします。しかし、下水の温度を直接利用するため、効率的な熱利用が期待できます。

 一方、間接的に利用する方法として、下水管周囲に採熱管を埋設する方法があります。合流式の場合は埋設深が深く、後から工事を行うことは大変ですが、管径が大きく、また下水の流量も多く、下水熱の潜在量が期待できます。将来は下水配管の設置工事の行われるときに、採熱管の設置が同時に行われるのではないでしょうか。分流式の場合は家庭の排水が多いため、合流式に比べて温度が高い場合が多いようです。温度変動が合流式に比べて大きく流量も少ないため、小規模な用途に限定されます。

 既設の下水配管を利用する採熱方法として下水配管内部に採熱管を直接投入する方法があります。下水の流れを阻害しなければ、施工が比較的容易で現実的な方法であるため、融雪設備に応用されています。

 クボタではプレート熱交換器やオゾン洗浄装置、ヒートポンプなどの下水を利用するための技術を提供しています。
 プレート熱交換器はメンテナンス性にすぐれ、分解、洗浄を容易に行うことができます。また、オゾン洗浄装置を併用すると生物汚れを防止でき、メンテナンス頻度を大幅に下げることができます。

 また、間接採熱にはダブルUチューブ式の地中熱交換器はいかがでしょうか。長尺成形により途中の継ぎ手がないため、漏れの心配がなく、信頼性の高いシステムを構築できます。
 下水のように事例の多くない熱源利用の場合、事前に採熱量を確認したいときがあります。このような場合には、採熱量試験を行うことができます。採熱量試験機により、ヒートポンプを使った場合に下水から採熱することができる熱量を実際に測定することができます。収集したデータを解析して、下水熱利用システムの設計精度をあげることができます。


 



■第6回 地下水熱を利用した融雪システム(2002年1月11日号)

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第6回  下水熱の利用

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 地下水は、古来より井戸水やわき水として身近に利用されてきました。地下水の温度は、おおよそ10〜20度ぐらいで周りの地中温度と一致しています。このため夏は冷たく感じます。井戸水で西瓜を冷やすのを思い浮かべる人も多いと思います。

 地下水の熱利用は、融雪分野で多く行われています。
 一番安価な地下水利用の融雪方式は、散水融雪です。地下水の熱を直接、雪にあたえて雪を融かすものです。施工が容易で、多く採用されています。しかし、雪が融けたあと車などで飛散したり、再凍結を起こしたりする問題があるため、無散水の方式が増えてきました。地下水を使った無散水式融雪設備を3種類例示します。

1)地下水直接循環方式
 地下水を道路に埋め込んだ配管内を循環させ、雪を融かす方式です。

2)地下水ヒートポンプ利用方式
 地下水からヒートポンプで熱をとり、この熱で温水を作って、この温水を道路に埋め込んだ配管内を循環させ、雪を融かす方式です。

3)地下水カスケード利用方式
 1)と2)を合わせた方式です。
 通常、1)で雪を融かした後の地下水は、排水するか地中へ戻すかされます。この利用後の地下水に残った水からヒートポンプで熱を取り別な融雪路面に埋め込んだ配管内を循環させ、雪を融かす方式です。つまり、地下水を直接循環させて融かす路面とヒートポンプで作った温水で融かす路面ができるわけです。

 これらの3つの方式は、地下水の温度と湧出量で使い分けを行います。
 地下水の温度が充分に高く、水量が充分確保できるならば、地下水直接循環方式が適しています。地下水の温度が低めであるが水量がある場合は、地下水ヒートポンプ利用方式が適しています。地下水の温度は充分高いが、水量が少ない場合、地下水カスケード利用方式が適しています。

 3つの方式の選定の境界では、融雪設備のコストが選定の決め手になります。しかし、井戸の数、ポンプやヒートポンプの容量など連続して変化しない要素があるので、コストの優劣は必ずしも一定していません。クボタでは、お客様のご要望に応じて、融雪負荷、必要熱量などを検討し融雪設備のコストを出しています。お気軽にご相談ください。



 



■第7回 雪国の歩行者は大変(2002年1月25日号)

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第7回  雪国の歩行者は大変

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1. 雪国の様子
 雪国の冬は大変です。
 札幌では、早朝3時頃から除雪車が走り始め、主要な車道の雪はダンプカーで雪捨て場へと運ばれます。一方で、幅員5m以下程度の生活道路では、除雪される頻度も少なく、雪が凍結して轍(わだち)ができあがります。昨今のスノータイヤで磨き上げられた氷の凸凹路面は、歩行者にとって緊張を強いられます。筆者は、札幌で生活した頃、50m歩く間に2回転倒し2回お年寄りを助けた経験もあります。地元出身者と言えども、雪国の歩行者は、転倒、骨折、車との接触事故などの危険が高いのです。
 所変わって金沢のように、これまで地下水が豊富だった地域では、汲み上げた地下水を車道へ散水し、雪を融かしています。ここでも歩行者は、不意の散水に対して受難者となります。

2. インフラ整備の方向性
 天候が悪いことに加えて上述の理由もあり、屋外を歩く人は少なく自家用車を利用する人が増えていますが、子供や高齢者などの社会的弱者にとって必ずしも有効な手段ではありません。繁華街ではアーケードや除雪により歩行者の便宜を図っている場合が多く見られますが、通学路や病院、役所などの周辺道路は、歩行者が多いにも関わらず歩きにくく危険な歩道が多いのが実情のようです。
 産業優先のインフラ整備政策が続いたため生活に豊かさを実感できないとの声が高まる中、俗に言う「交通バリアフリー法」が平成12年11月15日に施行されました。施設内にとどまらず、その周辺の道路、駅前広場、通路等の連続した移動経路についても、バリアフリー化の基本方針が定められています。
 その中で、今回取り上げた「道路」についても「道路管理者が、移動円滑化のために必要な事業をする際に適合を義務付ける基準」として「融雪施設の設置」が定められています。
 当面の整備目標として、2010年までに駅前広場や通路などの特定経路についてバリアフリー化を実施すると明記されていますので、「融雪施設の設置工事」も増えてくることが予想されます。

 

 



 



■第8回 交通バリアフリー法(2002年2月12日号)

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第8回  交通バリアフリー法

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 前回は、時節柄、雪国の様子をご紹介し、インフラ整備の方向性について触れましたので今回は少し掘り下げてみます。

1. 交通バリアフリー法
 ひとくちに公共交通と言っても、車道、歩道、駅、電車・バスなどは各々管理者が異なり関係者が多岐に渡るため、各々の取り組みを整合的に推進することは困難です。また、各事業者の財政事情が困難なこともあり、対策が充分とは言えない状況です。

この様な背景の中で制定された法の仕組みは、
1)主務大臣(建設、運輸、自治、国家公安委員会)が定める基本方針、
2)これを受けて公共交通事業者が講ずるべき措置、および
3)国・自治体が講ずるべき措置、
の大きく3つの部分に分かれています。

これらの内、基本方針の中では、旅客施設、車両等、一般交通用施設、信号機等、の4項目について2010年を期限として目標を定めてあります。

2.講ずるべき措置の具体例

 例えば、旅客施設を新設する場合、1日平均利用者数が5000人以上のものは、段差の解消、点状ブロックの整備、障害者用トイレの設置、などが義務付けられています(既設については努力義務)。また、乗合バス車両は、総数約6万台の全てを15年で低床化された車両に代替し、さらにノンステップバスの比率を現在の5%から25%へ高めるよう定められています。重点整備地区(駅前広場、主要な道路・通路・歩道)では、歩車分離を行い、その歩道は幅員2m以上で透水性舗装とすること、立体横断施設には道路用エレベータを設置すること、融雪施設の設置により冬季における移動円滑化を確保すること、などが定められています。

 このように具体的項目を見ると、建設業界に留まらず輸送機器や機械業界にも少なからず影響があることが判ります。その様な中、クボタでは、歩道に適した融雪設備を開発し、昨年12月に1号機を納め、今後の製品改良と受注拡大に期待が寄せられています。



■ クボタヒートポンプ融雪システム (NEW!新しくなりました!!)
http://www.kubota-pump.com/snowmelting/




 



■第9回 ヒートポンプを活用した無散水融雪設備(2002年2月25日号)

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第9回  ヒートポンプを活用した無散水融雪設備

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 道路などの雪氷対策には、機械除雪、薬剤散布、散水消雪、無散水融雪などがあります。それぞれ次のような特徴があり、近年では無散水融雪が増加してきました。

(1)機械除雪
 コストは低いが凍結防止にはならない。堆雪スペースや運搬排雪が必要になる。

(2)薬剤散布
 コストは低いが塩害、地下水汚染などの可能性がある。

(3)散水消雪
 コストが低く路面をほぼ無雪状態にすることができる。水はねによる歩行者への障害や二次凍結の恐れがある。地下水を利用する場合は地盤沈下などの問題もある。

(4)無散水融雪
 路面をほぼ無雪状態にすることができ車両による水はねも少ない。舗装への配管の埋設が必要であり初期投資額が比較的高い。

現在の無散水融雪設備は、電熱線方式、ボイラー方式が主流ですが、電熱線方式にはランニングコストが高い、ボイラー方式には排気ガスによる環境負荷が大きいといった問題があります。

これらの課題を解決するためにヒートポンプを活用します。熱源についても地中熱などの自然エネルギーや地下水熱、海水熱、下水熱などの未利用エネルギーを利用することにより環境への負荷を低減しランニングコストを小さくした効率的なシステムが可能になります。
(ヒートポンプや熱源の詳細はバックナンバーを参照してください)

このように様々な熱源を利用することができるヒートポンプ融雪設備は、設置する場所に最適な熱源を選択して設計することが可能です。



 



■第10回 融雪設備の導入(2002年3月08日号)

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第10回  融雪設備の導入

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1.融雪設備の設置が望ましい場所

これまでのメールで紹介してきた融雪設備の設置が望ましい場所は次の通りです。
 1)5%以上の勾配の上り坂、3%以上の勾配の下り坂
 2)曲率半径50m以下の曲線部
 3)交差点などの一時停止が必要な場所
 4)橋梁や高架道路などの部分的積雪・凍結が起こりやすい場所
 5)トンネルや有料道路の料金ゲート周辺などの機械除雪が困難な場所
 6)車道側帯や中央分離帯、安全地帯など
 7)市街地や通学道路、バス停付近の歩道など
 ※(社)建設電気技術協会・ロードヒーティング設備の設計指針による

もちろん、これら以外にも必要な場所はありますし、豪雪地帯ならなおさら必要な場所は増加するでしょう。
 また、以前にも紹介したように「冬期バリアフリー」の対策として安全な歩行空間を確保することが重要視されてきたため、歩道や公共施設などへの設置が増加するでしょう。

2.環境に合った制御方法

 このように様々な場所に設備を設置することが考えられますが、その環境に合った制御をしなければ意味がありません。
 降雪はほとんどないが気温が低いため凍結防止をメインとして稼働させたい場合、気温はそれほど下がらないので降雪に合わせて稼働すればいい場合などです。
 制御を行うためのセンサーには次のようなものがあります。
  1)路面温度センサー
  2)路面水分センサー
  3)路盤温度センサー
  4)降雪センサー
  5)外気温度センサー

 必要なセンサーを組み合わせ、設置場所に合わせた制御を行うことによって最適な運転状態で稼働しランニングコストも抑えることができます。

さらに、気象予測システム(アメダスデータなどを利用して運転方法を柔軟に変更する)や遠隔監視システム(各設備の稼働状況を監視し遠隔操作を行う)などを導入することにより、より細かな制御が行われるようになってきました。

3.最後に
 我々は、高騰するランニングコストや環境への負荷といった問題を解決するために様々な研究・開発を推進しています。そして融雪設備による雪氷対策を通じて、より安全で安心して暮らせる街作りを目指しています。